ハザードマップで浸水の色が付いていなければ安心、とはいきません。洪水や土砂は水が来るか崩れてくるかの話ですが、液状化と盛土は、建っている足元そのものの話です。
この診断が読んでいる液状化の情報は、「やや液状化しやすい」のような説明の文章で返ってきます。数値のレベルも一緒に入っていることがありますが、その数字が何段階のうちの何なのか、凡例が手元にありません。
そこで、あえて数値は使わず文章のほうを読んでいます。凡例を推測して段階を取り違えると、しやすい土地としにくい土地を逆に採点しかねません。分かる形で書いてあるものだけを使う、という判断です。
ここは誤解されやすいところです。国土交通省は、大規模盛土造成地マップについて「安全性を確認すべき盛土を示したものであって、直ちに危険性のある盛土造成地を示したものではない」と説明しています。造成前後の地形図を重ね合わせて、規模の大きな盛土のおおよその位置と範囲を示した地図です。
載っているからといって、その土地が危ないという意味ではありません。ただ、造成前が谷や斜面だったことは分かります。擁壁の状態、造成の年代、過去に地盤の変状がなかったか。確認する項目が増える、という受け止め方が正確です。
リスクは15点満点です。地盤に関わるものは、次のように効かせています。
| 該当 | リスクの扱い |
|---|---|
| 液状化しやすい | 3点引く |
| やや液状化しやすい | 1.5点引く |
| 大規模盛土造成地 | 1.5点引く |
| 急傾斜地崩壊危険区域 | 7.5点以下に抑える |
| 地すべり防止地区 | 7.5点以下に抑える |
| 災害危険区域 | 6点以下に抑える |
「液状化しにくい」と書かれていれば、引きません。書き方が「しやすい」でも「しにくい」でもない場合は、点は動かさず、結果画面にそのまま文言を出します。判断できないものを、良いほうにも悪いほうにも寄せないためです。
盛土を1.5点にとどめているのは、上に書いた理由です。危険と判定されたわけではないものに、区域指定と同じ重さは置けません。
新築や築浅の戸建なら、地盤調査報告書が残っていることがあります。売主か施工会社が持っているので、仲介業者を通じて見せてもらってください。地盤改良をしたかどうかと、その工法が書かれています。
築年数の経った家では、報告書が無いことのほうが多いはずです。その場合は現地で見ます。敷地や道路に面した擁壁にひび割れや傾きがないか、隣地との段差がどう処理されているか、周囲の道路が波打っていないか。これは書類が無くても、自分の目でできる確認です。
この記事の数字は、診断の採点にそのまま使っています。住所を入れて地盤を確かめる ・ 土地を診断する(注文住宅)