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洪水ハザードの浸水深は6段階。0.5mと3mでは意味が違います

2026-09-02 / 長沢 銀河(宅地建物取引士) 運営者について

ハザードマップで色が付いていた、というだけでは判断材料になりません。洪水浸水想定区域は浸水の深さで6段階に分かれていて、0.5m未満と3m以上とでは、意味がまったく違います。

深さは6段階に分かれている

この診断が見ているのは、国土交通省 不動産情報ライブラリの洪水浸水 想定区域(想定最大規模)です。区域に入っているかどうかだけでなく、 想定される浸水の深さが段階で付いています。

区分想定される浸水深
10〜0.5m未満
20.5〜3.0m未満
33.0〜5.0m未満
45.0〜10.0m未満
510.0〜20.0m未満
620.0m以上

木造2階建ての2階の床は、おおむね地上3m前後にあります。3.0m以上の 区分は、2階に上がれば安全とは言い切れない深さです。逆に0.5m未満なら、 建物の基礎の高さによっては床上に届かないこともあります。同じ「色が 付いている」でも、この二つを並べて扱うことはできません。

重要事項説明で説明されるのは「位置」まで

2020年8月28日に宅地建物取引業法施行規則が改正され、水害ハザード マップにおける対象物件のおおむねの所在地を説明することが、重要事項説明の 対象になりました。対象は水防法にもとづいて市町村が作る、洪水・雨水出水 (内水)・高潮のハザードマップです。

ここで義務づけられているのは、地図の上で物件がどこにあるかを示すこと。 深さの数字を読み上げることまでは含まれていません。凡例と照らして何mの 区分に入っているかを確かめるのは、買う側の作業になります。

土砂災害警戒区域や津波災害警戒区域は、水害ハザードマップとは 別に、それぞれ重要事項説明の項目があります。

この診断での減点

リスクは15点満点です。0から1の評価を出して、最後に15を掛けています。 洪水の浸水深は次のように効かせています。

想定浸水深リスクの扱い
0〜0.5m未満1.5点引く
0.5〜3.0m未満3点引く
3.0〜5.0m未満7.5点以下に抑える
5.0m以上5.25点以下に抑える

他に該当がなければ、の話です。土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)は 4.5点以下、警戒区域(イエローゾーン)は8.25点以下に抑え、津波浸水想定域は 4.5点、高潮浸水想定域は3点を引きます。重なれば、そのぶん下がります。

ハザードのデータを取得できなかったときは、10.5点までしか付けません。 該当が無いことを確かめられていないのに、無いものとして満点を出すのは 違うからです。安全と言えるのは、調べた場合だけです。

契約前に、自分の目で確かめること

市区町村のハザードマップを開いて、物件の位置と凡例を突き合わせてください。 自治体の地図には「計画規模」と「想定最大規模」など複数の想定が載っている ことがあります。この診断が見ているのは想定最大規模、つまり厳しいほうです。 不動産会社の説明で示された地図がどちらの想定かは、確かめる価値があります。

深さが分かると、火災保険の水災補償を付けるかどうかの判断材料にもなります。 0.5m未満の区分と5m以上の区分では、判断は変わって当然です。

この記事の数字は、診断の採点にそのまま使っています。住所を入れてハザードを確かめる ・ 土地を診断する(注文住宅)

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出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ/国土地理院
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