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洪水ハザードの浸水深は6段階。0.5mと3mでは意味が違います

2026-09-02 更新 2026-10-19 / 長沢 銀河(宅地建物取引士) 運営者について

浸水深は、浸水したときの地面から水面までの深さです。ハザードマップで色が付いていた、というだけでは判断材料になりません。洪水浸水想定区域は浸水の深さで6段階に分かれていて、0.5m未満と3m以上とでは、意味がまったく違います。

深さは6段階に分かれている

この診断が見ているのは、国土交通省 不動産情報ライブラリの洪水浸水想定区域(想定最大規模)です。区域に入っているかどうかだけでなく、想定される浸水の深さが段階で付いています。

区分想定される浸水深
10〜0.5m未満
20.5〜3.0m未満
33.0〜5.0m未満
45.0〜10.0m未満
510.0〜20.0m未満
620.0m以上

木造2階建ての2階の床は、おおむね地上3m前後にあります。3.0m以上の区分は、2階に上がれば安全とは言い切れない深さです。逆に0.5m未満なら、建物の基礎の高さによっては床上に届かないこともあります。同じ「色が付いている」でも、この二つを並べて扱うことはできません。

重要事項説明で説明されるのは「位置」まで

2020年8月28日に宅地建物取引業法施行規則が改正され、水害ハザードマップにおける対象物件のおおむねの所在地を説明することが、重要事項説明の対象になりました。対象は水防法にもとづいて市町村が作る、洪水・雨水出水(内水)・高潮のハザードマップです。

ここで義務づけられているのは、地図の上で物件がどこにあるかを示すこと。深さの数字を読み上げることまでは含まれていません。凡例と照らして何mの区分に入っているかを確かめるのは、買う側の作業になります。

土砂災害警戒区域や津波災害警戒区域は、水害ハザードマップとは別に、それぞれ重要事項説明の項目があります。

この診断での減点

リスクは15点満点です。0から1の評価を出して、最後に15を掛けています。洪水の浸水深は次のように効かせています。

想定浸水深リスクの扱い
0〜0.5m未満1.5点引く
0.5〜3.0m未満3点引く
3.0〜5.0m未満7.5点以下に抑える
5.0m以上5.25点以下に抑える

他に該当がなければ、の話です。土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)は 4.5点以下、警戒区域(イエローゾーン)は8.25点以下に抑え、津波浸水想定域は 4.5点、高潮浸水想定域は3点を引きます。重なれば、そのぶん下がります。

ハザードのデータを取得できなかったときは、10.5点までしか付けません。該当が無いことを確かめられていないのに、無いものとして満点を出すのは違うからです。安全と言えるのは、調べた場合だけです。

契約前に、自分の目で確かめること

市区町村のハザードマップを開いて、物件の位置と凡例を突き合わせてください。自治体の地図には「計画規模」と「想定最大規模」など複数の想定が載っていることがあります。この診断が見ているのは想定最大規模、つまり厳しいほうです。不動産会社の説明で示された地図がどちらの想定かは、確かめる価値があります。

深さが分かると、火災保険の水災補償を付けるかどうかの判断材料にもなります。 0.5m未満の区分と5m以上の区分では、判断は変わって当然です。

この記事の数字は、診断の採点にそのまま使っています。住所を入れてハザードを確かめる ・ 土地を診断する(注文住宅)

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出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ/国土地理院
商業施設:© OpenStreetMap contributors(ODbL)
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