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新耐震かどうかは築年では決まりません。境目は1981年6月の建築確認

2026-09-02 / 長沢 銀河(宅地建物取引士) 運営者について

「1982年築だから新耐震」とは、本当は言い切れません。基準になるのは竣工した日ではなく、建築確認を受けた日だからです。1981年から1983年に完成した建物は、築年だけでは判定できません。

基準日は、建築確認を受けた日

新耐震基準は、1981年6月1日以降に建築確認を受けた建物に適用されます。 確認を受けた日であって、工事が終わった日ではありません。

戸建なら着工から引渡しまで数か月ですが、マンションは規模によって 2年以上かかることがあります。1981年5月に確認を受けて1983年に完成した 建物は、竣工年だけ見れば新しく見えて、中身は旧耐震です。逆に1981年後半に 確認を受けて1982年に完成した建物は新耐震にあたります。 1981年から1983年に完成した物件は、築年では判別できません。

確かめ方

見るのは建築確認済証の日付です。売主が保管していれば、仲介業者を通じて 見せてもらえます。マンションなら管理組合や管理会社が保管していることも あります。

手元に無い場合でも、建物の所在地を管轄する特定行政庁で、建築確認台帳の 記載事項について証明を受けられることがあります。取扱いは自治体によって 違うので、窓口に確認してください。登記事項証明書には確認日は載りません。 登記に出てくるのは新築年月日で、これは竣工の側の日付です。

住宅ローン控除では、1982年1月1日が線になる

紛らわしいのですが、税制で使われる線は別にあります。令和4年度の税制 改正で住宅ローン控除の築年数要件が撤廃され、登記簿上、1982年(昭和57年) 1月1日以降に建築された住宅であれば、耐震基準適合証明書がなくても控除の 対象になりました。それより前の建物でも、新耐震基準への適合を証明できれば 対象になります。

つまり、耐震基準としての線は1981年6月1日の建築確認、税制上の線は 1982年1月1日の建築。近い日付ですが、同じものではありません。「ローン控除が 使えたから新耐震」とは言えない、ということです。

この診断での扱い

新耐震かどうかを見ているのは、マンションの診断です。入力に取れるのは 築年までなので、1982年以降を新耐震として扱っています。 1981年築は旧耐震の側に倒します。判断材料が無いときに評価を甘くするのは 購入判断の道具として筋が悪いので、安全側に寄せています。

そのうえで、1982年以前に建てられた物件には 「建築確認の時期により旧耐震の可能性あり・要確認」と結果画面に出します。 境目にある物件だと分かるようにするためです。

旧耐震と判定した場合、資産性の評価を大きく下げ、重大リスクとして 別に表示します。そこには、耐震診断や改修をした履歴があるかと、住宅ローン 控除が使えるかを確認するよう書いています。旧耐震だから買ってはいけない という話ではなく、確認すべきことが増える、という意味です。

この記事の数字は、診断の採点にそのまま使っています。築年を入れて新耐震か確かめる

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出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ/国土地理院
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