部屋がきれいだったから決めた、という話をよく聞きます。ただマンションで買うのは建物の一部です。部屋は直せますが、建物はひとりでは直せません。見る順番を、外から中へ変えてください。
管理の質は、たいてい共用部に出ます。わざわざ隠せる場所ではないので、 そのまま出ます。
何も貼っていない掲示板は、それ自体が答えです。管理組合が動いていれば、 何かしら貼ってあります。
この診断のPROでは、部屋の中をこの4つに絞って聞いています。括弧の中は、 見つかったときに点を引く幅です。
いちばん重く見ています。引き戸を半分開けて手を離し、勝手に動くか。 ドアが自然に閉まるか開くか。複数の部屋で同じ向きに動くなら、 部屋の問題ではなく建物の問題です。スマートフォンの水準器でも測れます。
水を出してください。キッチン・洗面・浴室・トイレで、同時に出したときに 勢いが落ちないか。排水の流れが遅くないか。洗面台とキッチンの下の扉を開けて、 配管の継ぎ目と床に、白い粉や乾いた水の跡がないかを見ます。
マンション特有の注意があります。専有部の配管だけ直しても、 共用部の立管が古ければ漏水は止まりません。建物全体の給排水管を いつ更新したかは、管理組合に聞くことになります。
北側の部屋、押入れやクローゼットの奥、家具を置いていた壁。 窓まわりのパッキンに黒い点が出ていないか。壁紙の浮きや剥がれは、 裏で結露していた跡のことがあります。
最上階と角部屋は外気に触れる面が多く、1階は床下からの湿気が上がります。 部屋の位置で出やすさが変わります。
窓を全部開け閉めしてください。重い、途中で引っかかる、鍵がかかりにくい。 サッシは共用部なので、自分の判断では交換できません。内窓を足すことは できますが、サッシそのものの交換は管理組合の決議が要ります。
図面からは出ない情報です。内見のときに、少しだけ黙ってみてください。
可能なら、曜日や時間を変えて二度行ってください。平日の昼と、 土日の夕方では別の建物のように感じることがあります。
ここは正直に書きます。内見で分かるのは、見えるところだけです。
部屋を1時間見るより、この5つを紙で見るほうが、買ったあとの出費を よく言い当てます。判断の順番としては、こちらが先です。 管理費が高いかどうかは金額では決まりませんに まとめました。
メジャー(家具が入るか)、水準器アプリ、方位磁針アプリ(向きの確認)。 そして重要事項調査報告書と長期修繕計画書の写し。
最後に一つ。気になったことは、その場で口に出してください。 あとから聞くと「そんな話はしていない」になりがちです。同行している 担当者にその場で質問として投げておくと、記録が残ります。
この記事の数字は、診断の採点にそのまま使っています。マンションを診断する ・ PROでできることを見る