質問を10個用意して1つずつ聞くより、書類を1枚もらうほうが早い。雨漏りもシロアリも給排水の不具合も、売主が書いた1枚の紙にまとまっていることがあります。順番を間違えないためのリストです。
個別の質問より先に、これを言ってください。
物件状況報告書(告知書)と設備表を見せていただけますか。
中古住宅の売買で、売主が記入する書類です。雨漏り・シロアリ・給排水の 不具合について、売主が知っていることを申告します。設備表には、各設備の 有無と不具合の有無が並びます。
この2枚で、下に並べた質問の半分は先に埋まります。埋まらなかった欄が、 そのまま聞くべきことになります。
もう1点、同じタイミングで頼むもの。
建築確認済証と検査済証は残っていますか。
検査済証が無い建物は、完了検査を受けていない可能性があります。 住宅ローンや、将来の増築・建て替えで影響することがあります。
建物は直せますが、敷地の条件は直せません。順番としては、ここが先です。
この4つは、答えが返ってこなかったときの影響が大きい順に並べてあります。 この診断でも、再建築の可否と間口の2mは、総合点に上限をかける項目に なっています。
最後の1つは聞き方に意味があります。「実施していますか」だけだと 「していません」で終わります。「契約前に実施できますか」まで付けると、 次の行動の話になります。
この4つは、答えが悪くても致命傷になりません。交換できるからです。 ただし給湯器は寿命が短く、10年を超えていれば近いうちに費用が出ていきます。 金額の見当が付けば、価格交渉の材料になります。
いずれも第三者の検査や基準に裏付けられた項目なので、自己申告より 重く見てよいものです。この診断のPROでも、これらは加点に使っています。 ただし書類で確かめられるときだけです。
新耐震か旧耐震かは、築年では決まりません。分かれ目は建築確認を受けた日 (昭和56年6月1日)です。1981年から1983年ごろに完成した建物は、 確認を受けたのがその前か後かで変わります。
確認済証の日付を教えてください。
この一言で決まります。詳しくは 新耐震かどうかは築年では決まりませんに 書きました。
「分かりません」は、悪い答えではありません。売主が知らないことは 実際にあります。問題なのは、分からないことを分かったことにして進む ことです。
この診断も同じ考え方をしています。未確認の項目は減点せず、 情報充足度を下げて、何が分かっていないかを 書き出します。分からないまま買う判断はできますが、分からないことを 知らないまま買う判断はできません。
その場で思い出して聞こうとすると、半分は忘れます。紙に印刷して、 聞けたものにチェックを入れてください。
そして、聞いた答えはその日のうちにメモしてください。口頭での回答は 記録が残りません。重要なものは、あとで書面やメールで確認を取り直すのが 確実です。
この記事の数字は、診断の採点にそのまま使っています。戸建を診断する ・ PROでできることを見る