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住宅ローンは手取りの何%までか。公的な基準は、税込年収で割る式しかありません

2026-10-22 / 長沢 銀河(宅地建物取引士) 運営者について

住宅ローンの返済負担率は、フラット35も金融機関の審査も、年間の返済額を税込の年収で割ります。「手取りの25%まで」という目安はよく見かけますが、出どころになる公的な資料は見つかりませんでした。手取りで見ること自体は理にかなっていますが、線を引くのは自分で、という話です。

公的な定義は、税込の年収で割る

住宅金融支援機構のフラット35では、総返済負担率は、すべての借入れの年間返済額の合計を年収で割ったものです。ここでいう年収は税込です。年収400万円未満なら30%以下、400万円以上なら35%以下が条件です。くわしくは返済負担率の記事に書きました。

手取りで割る式を基準として定めた公的な資料は、調べた範囲では見つかりませんでした。「手取りの25%」「手取りの20〜25%」という言い方は、家計の目安として広まっているものです。

税込の20%は、手取りでは何%か

片働きで配偶者控除を使う会社員の世帯で計算しました(令和8年分の税制、協会けんぽの全国平均の料率)。

年収(万円)手取り(万円)手取りの割合税込20%税込25%税込30%
400322.780.7%24.8%31.0%37.2%
600473.078.8%25.4%31.7%38.1%
800604.775.6%26.5%33.1%39.7%
1,000723.972.4%27.6%34.5%41.4%

右の3列は、税込の年収で割った負担率が、手取りで割ると何%になるかです。

年収400万〜600万円なら、税込の20%は手取りのほぼ25%です。年収が上がると税の割合が増えるので、同じ税込20%でも、手取りに占める重さは増えていきます。年収1,000万円なら、税込20%は手取りの27.6%です。

手取りの計算は片働きと共働きの記事と同じ前提です。共働きなら手取りの割合はもう少し高くなります。

この診断の段

無料の診断は、ほかの数字と比べられるように、税込の年収で割っています。資金は10点満点で、税込20%以下・25%以下・30%以下で段を分けます。

PROで年収を本人と配偶者に分けて入れると、手取りを出して、手取りで割った割合で段を付け直します。段の線は次のとおりです。

返済が手取りに占める割合資金の点
25%以下10点
25%を超え30%以下8点
30%を超え35%以下6点
35%を超える3点

25%・30%・35%は、無料の段(税込20%・25%・30%)を、手取りの割合およそ8割で割り戻して丸めたものです。公的な基準ではなく、この診断の決めごとです。年収が高い世帯ほど、無料の診断より少し厳しく出ます。税で引かれる分が多いぶん、実際に家計から出ていく重さも大きいからです。

手取りで割っても、まだ入っていないもの

手取りで割れば、税と社会保険料の差は消えます。それでも、子どもの教育費や家族の人数の違いは入っていません。同じ手取りの30%でも、子どもが2人大学に通っている年と、夫婦2人の年とでは、残るお金の意味が違います。

その二つは教育費の記事と生活費の記事に書きました。金融機関に言われた負担率と、手取りで割った負担率は両方出して、重く見えるほうを基準に借入額を決めてください。

この記事の数字は、診断の採点にそのまま使っています。年収を入れて診断する ・ 手取りで採点する(PRO)

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出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ/国土地理院
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